12月26日(月)

吸い込まれそうな青空

走行距離860キロ

AM6:00、アデレードの街は未だ暗い。
アデレードには来たけれど、市内は全く知らないでは来た事にはならないと思い、街の中心をバイクで散歩する。
市内中心に良く整備された広い公園とゴルフ場があり、ゴルフの好きだった私には理想的な街に思える。
もっともオーストラリアではこの様な街はごく当たり前かもしれない。
今日はオーストラリア南北縦断道路砂漠を貫く、自分が最も走ってみたかった道へいよいよ突入することになる。
とりあえず850キロ先のクーバーペディーの街に着けば予定どおりである。

バイクでオーストラリアを、と決めてから自分なりに走りをイメージしていたこの旅。
しかしイメージとは全く違う事も多かった。
アデレードの気温は18℃·曇り。ほんの少し雨に打たれた。
日本の冬とは全く違うが、少し肌寒かった。
海から来る空気が冷えているからだろう。
ポートオーガスタに着いた頃は、快晴·気温25℃。
湿度爽やか、ライダーには申し分のない天候だった。
ここから期待していた縦断道路に入る事になるが、期待は見事裏切られ、
入口は小さな案内標識看板1枚あるだけの素っ気ないものだった。
5キロも走ると、その景色に度肝を抜かれた。たった2車線の道路であるが、
その風景は今迄とは全く違う、雄大·壮大且つ、人間の出入りを拒絶している様に思えた。
『お前に何かトラブルが起きれば、生きて再びこの地には立てない』と言われている様な気がしてくる。
車だろうがバイクだろうが、この道を通って北を目指す人はトラブルが無い事を祈って通るに違いない。
私は途中でガス欠になりはしないかとマジで心配した。対向車は自分が孤独にならない程度に走ってくる。
たぶん自分がこの道に慣れていないせいだろうと思うが、恐怖感が付きまとう。バイク野郎は全くいない。
この恐怖感さえなければ、気温25℃・湿気20~30%·路面良好・対向車殆ど無し·視界良好·お巡りさんの気配ゼロ。
こんなバイクツーリングは日本では絶対味わえない。最高に違いない。ポートオーガスタとグレンダボの町の距離は285キロ。
ガス欠覚悟の距離だった。燃料計の燃料警告表示が点滅するありさま。
でも荷物の中に忍ばせた、予備5リットルのガソリンには手を付けなくて済んだ。
スタンドで給油。胃袋にも詰め物をして、水を思いきり流し込んでグレンダボのスタンドを再出発する。
青空と強烈な日光のもと気温は徐々に上がり、32℃は越えた。灌木·雑草は丈が短く、熱風が吹きつけてきた。
日光は肌に突き刺さる。土の色はオーストラリア特有の赤い色だ。
生き物を拒絶している様な風景だが、何故かカンガルー·牛に注意の標識が不釣り合いに思える。
確かに30センチ位のトカゲは良く道路を横断する。当然車にひかれた死骸は良く目にする。
もう一つ気になる事が有る。シドニーを出てから今日まで、私を追い越していった車が1台も無い事である。
私はスピードを出し過ぎているのだろうか? 今日の目的地、クーバーぺディーの手前5キロでとうとうガス欠。
予備タンク5ℓを使ってやっと町についた。この町は宝石オパールの産地で有名である。砂漠のいたる所が掘り返されていた。
また大変暑い所で、地中にホテルが有る事でも有名だ。人口は千人いるだろうか?レストランでは多くの中国人のグループに会った。
この様な田舎にまで中国は進出してきているのか、との思いがした。ホテルはオパール·インと言うモーテルにした。一泊125ドル(朝食付)。
明日はいよいよアリススプリング·エアーズロックに向かう!今、自分がオーストラリアにいる事を実感する。

2013年 4月 08日 更新 | オーストラリア大陸2万キロのバイク1人旅

 


 

© 2020 Oasis-Jimusyo.co & Right Stuff.co All Rights Reserved