12月25日(日)

オーストラリアの広さに言葉を失う

走行距離1200キロ

気持ちがはやるのか寝て居られないので、まだ外は暗いが900キロ先の今日の目的地アデレードに向かって出発する。
50キロ走ったが1台の車ともすれ違わない。徐々に明るくなり辺りが良く見える様になると、オーストラリアの凄さに驚かされる。
広いとは思っていたが、これ程までに広いと感じるのだろうか。道路の両脇は地平線の見える農地なのだ。
アメリカを走った時もアメリカがとてつもなく広く感じた。しかしオーストラリアはアメリカの比ではない。
そしてこの美しさには心を打たれる。この景色の中で、またこの景色を見て人が育っていくと、どんな人間が出来上っていくのだろうか?と考えてしまう。
地球温暖化で穀物の不作の年もあるだろうが、この地の農作物の出来不出来が世界の穀物の値段を決めてしまうのだろうとさえ思う。
飛行機を使って種をまく話にも納得してしまう。もし歩いて畑の先まで見周りに行ったら、その日の内に帰る事は恐らく不可能だろうと思う。
道路は良く整備されている。どこまでも続く直線道路。そしてゆるいカーブ。胆の縮みあがるアップ·ダウン。
どうしてもアクセル·グリップに力がはいる。

アデレードに着いたのは夕刻7時半頃。結局今日走った距離は1200キロ、道を間違えた事も原因だ。
食事·休憩時間も入れて、14時間で1200キロ走った事になる。平均スピードは軽く100キロをオーバーしていた事になる。
アデレードは大きな町で歴史を感じる。街中のモーテルに入る。一泊130ドル少し高い様な気がする。
クリスマスのせいか市内の店舗はお休みが多い。人気も少ない。そして始めてアボリジニーのグループを見た。
路上で女性を含む5~6人が酒を飲んで大声で騒いでいる。これではアボリジニーの評判が悪くなっても仕方ないと思う。
今日走行途中、バイクのキャリーケースの蓋が開いてしまった。荷物が風圧で飛び散った。衣類·薬·携帯が見当たらない。
今後メールでの連絡が取れない事になる。しかし、これ位の事では旅を止める訳にはいかない。

2013年 4月 08日 更新 | オーストラリア大陸2万キロのバイク1人旅

 


 

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